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2007年7月28日 (土)

大失敗!スタッドボルト摘出処理

ee号はハブナットを使用可能とするためにコンバージョンのスタッドボルト
をハブにネジ込んであるので、それをスパルコ製のロングタイプ(80ミリ)
に交換します。
Hubbolt02

スパルコ製のスタッドボルトはハブ側がネジピッチ1.5ですが
ホイール側は1.25ピッチなんですね。

Stud02


ですのでハブナットもこれに合わせて新しくジュラルミン製のものを使用します。

Stud03


ボルトはロックタイトというネジ固着剤で固定します。強度は中です。
近頃はスティック糊タイプのものがあるので結構便利になりました。

Stud01


5穴なので他の4本のスタッドボルトはダブルナットで難なく抜けました。


しかし。。。。実は1本はスタッドボルトを抜くのに
スタッドボルトプーラーなるツールを使ってみたのが事の始まりでした。


ボルトが固着している為か、プーラーが滑って舐めってスタッドボルトの
ネジ山が完全に潰れてツルツルの丸棒状態になってしまった。
スタッドボルトはピクリとも動かない。大失敗である。

実はこのハブのスタッドボルトは数年前に取り付けたものなのだが、かなりの
トルクで締め付けられているのです。

全ネジタイプのスタッドボルトには、この工具を使ってはいけなかったのかぁ。


やはりスタッドボルトはダブルナットで抜くのが鉄則である。

さてこのスタッドボルトの摘出処理ですが、写真にはありませんが
まずボルトの先端をサンダーで削って四角形に加工しラチェットのヘキサゴン
レンチのコマの反対側(四角い方)を使って試みるがトルクが掛かったところで
舐めってしまって歯が立たない。
ボルトの直径がちょっと細いのが要因。


次にボルトの中央に横穴を空けて、ホイールナットにも横穴を空けて
ネジを貫通させた状態で回してみたらスタッドボルトがポキリと
あっさり折れてしまった。


仕方がないのでエキストラクターでボルトを抜こうと思いサンダーでボルトの
根元から削り落としてしまった。

ところがエキストラクターはあまり無理な力を入れるとポキっと折れてしまう事があり、
エキストラクターを折ってしまうと材質が非常に硬いのでこれを取り外すのに余計に
大変になることがある。


ここまで作業してしまったが、このボルトはかなりのトルクで締め付けられているので
エキストラクターで抜く事を諦めた。

なにやらドンドン悪い方へ進んでいっている様な気がする。
ボルトの飛び出た部分はサンダーで削り落としてしまったのでちょっと早まってしまった。

Stud06


残ったボルトの長さは約15ミリ程ありました。
とりあえずハードカットドリルを使ってボルトの中央に穴を空け掘り進んで貫通させた。

Stud07

Stud08


試しにエキストラクターで回してみるが、やはりそんじょそこらの
トルクでは回りそうもないようだ。


もうどうにもならないのでボルトをネジ山ギリギリまで削ってみることにし、
そしてボルトを破壊してしまおうと考えた。


ドリルにロータリーバーを使用して穴を拡大するように削り始めた。
新品のロータリーバーを使用した為か見る見るうちにネジ山スレスレまで削れていく。

Stud09


ただし削り過ぎてしまうとハブ側のネジ山までやってしまう恐れがあるのでここは慎重に削っていく。
ボルトの厚みが1ミリ以下になって薄皮の様になっていきます。

Stud111

手前のネジ山から徐々に剥れかかってくるのでシメシメである。

Stud10


先端のとがったポンチでそれを突くとポロリポロリと剥がれ落ちる。

ある程度手前側が剥れ落ちてハブのネジ山が見えてくるところまで削れた状態で
M12×P1.5のタップを差し込み回すと手応えがあった。

Stud11

どの道ハブ側のネジ山は修正する必要があるので一石二鳥。
そのままグリグリと掘り進んでいくと見事に噛み込んだボルトが摘出できたのであった。

Stud12


ハブ側のネジ山にダメージを与えずになんとか起死回生となった。

しかし今回は自分のミスではありますが、こういう折れ込みボルトの除去処理みたいな
場面にはあまり遭遇したくないものです。


とりあえずは無事リアのスタッドボルト交換は完了し一段落です。ヤレヤレです。
Stud04


Stud05

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