幻の2.4リッタークランク
EN40Bビレット鋼製 84mmロングストローク・クランクシャフト
このクランクはフルカウンターではありませんが、ロングストローク以外にスロットルレスポンス向上のため少し工夫されてまして、全ジャーナルがフルルローとなる様に、真ん中のクランクジャーナルにオイル供給用のドリル加工が施されています。
純正では真ん中のクランクジャーナルにオイル供給用のドリル穴はありません。
この部分のクランクメタルも溝付きの物を使います。
またクランクがケースと干渉しないようにクランクケースを少し削ったり、クランクシャフトのパイロットベアリングのカラーを製作してクランクに圧入するなどの若干の加工が必要でした。
重量は18.5Kg。
純正の76.2mmストローク・クランクの重量が16.5Kg。
プラス2kgの重量増しになってしまってますが、ビッグボアのピストンを用いれば排気量2.5Lにもなると言う代物。
ただ2.5LはN/Aのみで、ターボの場合は2.4Lの方が良いとLotus900系のエンジンチューナーであるGarry Kempからアドバイスを頂きました。
私はエスプリのエンジンチューニングで、ロングストロークにより排気量アップする方法があることは
20年以上前から噂では聞いていたのですが実際にお目に掛かるのはこれが初めて。
その長年の疑問の答えを自分で確認できることになるとは思ってもいませんでした。
Lotus910, 911, 912 エンジン用。
市場に滅多に出回ることのない代物です。
| 固定リンク | 0
コメント