ブレーキのベーパーロック対策 熱遮断ブレーキシム
ブレーキのベーパーロック対策で、三友興産の熱遮断ブレーキシムをテストしました。
ベーパーロックはブレーキ使い過ぎるとオイルに気泡ができてペダルがプカプカになっちゃうあの現象です。
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三友興産のN503熱遮断ブレーキシム
※クールシムとも言うようです
※N503はN502を改良させた新作だそうです
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【N503熱遮断ブレーキシムの仕様】
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ピストンに伝わる熱を遮断しベーパーロックを防止します。
耐熱:450~500℃
架橋剤:ポリアミド変性
実験結果だと25~30℃くらいは熱遮断するらしいです。
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【取付】
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まるでドライカーボン板の様です。
カッターやハサミでパッドの形に自分で切ります。
とりあえずブレーキグリスでパッドの裏に貼り付けます。
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【取付直後のインプレッション】
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ブレーキペダルのタッチが若干プアになりましたが、でもこれならまだ許容範囲内。
フィーリング的には、これまでペダルをちょこんとスイッチの様に踏めばグンッと効くイメージから変化して、 優しくすっと踏み込んでいくに従って効きが強くなって、ブレーキ踏みながらアクセルをあおるのにちょうど良いペダルポジションで 最大の制動力になるイメージに変化しました。
ブレーキのコントロール性は悪くないです。
逆に効きすぎて微妙なペダルコントロールよりも良いかも知れません。
逆に効きすぎて微妙なペダルコントロールよりも良いかも知れません。
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【温度監視】
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実は私のキャリパーにはキャリパーブロックにデイトナのデジタル温度計の温度センサーが取り付けてあって、温度変化によるブレーキの状態を監視しています。
下の写真はキャリパーを真上から見たところ。
茶色はブレーキロータ。下がキャリパー。
矢印が温度センサー。
キャリパーのブロックに取り付けてあります。
温度センサーは設置場所によって計測温度に違いがあるので、私の計測している温度を一概に比較することはできませんが、温度変化によってブレーキの状態がどうなるのかを日頃から監視していると、今自分の車の状態がどういう状況なのかの目安にはなります。
私の場合だとだいたい通常走行では 外気温度~50℃程度くらいです。
峠道やサーキット走行だと走行風で冷やされながらも60℃以上になります。
経験的に70~80℃くらいまで上がってくるとブレーキペダルや効きがかなり怪しくなってきます。
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【テスト走行】
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先日のオールドナウ2016の筑波サーキットでは、気温27℃真夏日でしたのでブレーキには過酷な絶好のテストコンディション。
この日 走行中に気がつくと既にキャリパー温度が80℃になっていました。
通常この温度だとペダルフィールが悪くなってベーパーロックの兆候が始まったりするのですが、手応え十分でまだまだ行けそうな感じでした。
そのまま走り続けると温度は上昇して90℃。
でもまだまだ手応え十分だったので更に緩めずに走り続けると106℃に達していました。
結局15周走り切りましたが最後までペダルフィールは悪くなることはなくベーパーロックは発生しませんでした。(*^-^)
いやぁ驚きました。これ効果ありますねぇ。w(゚o゚)w
ペダルフィールもまぁまぁで、ベーパーロックもちゃんと防止できてますねぇ
実はジャパンロータスデー2016の富士スピードウェイでも試したかったのですが、この日は生憎の大雨でテストになりませんでした。
ちなみにこの時の温度は15℃くらいだったかなw
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【使用後の状態確認】
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テスト走行後にブレーキパッドと熱遮断ブレーキシムの状態がどうなってるのか確認しました。
若干変色して白っぽくなって、感触は若干ボソボソ感? パリパリ感? が出ました。
曲げるとバリっと割れそうな感じです。
そして裏側はパッドの色がシム移ってしまってました。
とりあえずまだ再使用できそうだったので組み付けました。
使い方にもよるのでしょうけどサーキット走行する車だと、たぶん耐久性はブレーキパッド交換と同じくらいのタイミングでシムも交換する必要になると思います。
またポリアミドとチタンをミックスさせた素材ができたらより効果が期待でそうで面白そうですね。
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